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  ■ アトピー性皮膚炎と抗酸化物質
アトピー性皮膚炎とフリーラジカル

■アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎におけるアレルギー反応は、外部アレルゲンに対する病的な免疫反応であり、有害な炎症を伴います。
アトピー性皮膚炎の病因と症状発現には、肥満細胞や好塩基球の脱顆粒により放出されるヒスタミンやセ□ト二ンなどのメデイ工ー夕ーの作用が関与しています。放出されたメディ工ー夕ーが、組織や好酸球、好中球、T細胞、単球、血小板などに直接作用します。
 

■好酸球
好酸球が、アトピー性皮膚炎の炎症反応のメディ工-夕―として、重要な役割を果たしていることが明らかにされています好酸球は、侵入異物(例:寄生虫)に対する化科学的“戦闘員”です。好酸球の細胞内には細胞傷害性物質を含む顆粒を保有しており、脱顆粒により細胞傷害性物質が放出され、侵入異物を排除するよう働きます。また、好酸球はアレルギー性炎症反応の遅発相に関与し、アトピー性皮膚炎の慢性化にも関与していると考えられています。好酸球は、炎症部位に遊走され、T細胞と肥満細胞から放出される走化性因子により活性化されます。活性化された好酸球からフリーラジ力ル(活性酸素)が放出されます。
 

■フリーラジカル
肥満細胞や好酸球から放出されたフリーラジ力ルが、細胞や組織を傷害します。
すなわち、直接的には細胞の基本的成分を酸化し、間接的には細胞の正常な酵素系のバランスを変化させて細胞を傷害します。また、フリーラジ力ルは、炎症反応にかかわる種々の遺伝子(前炎症サイト力インおよぴ接着分子に対する遺伝子など)の生合成を促進し、炎症を開始あるいは拡大すると考えられています。
 

■抗酸化物質の役割
体内には、発生したフリーラジ力ルを消去する多くの因子が存在しますが、抗酸化物質が最も重要です。抗酸化物質は、フリーラジ力ルに電子を供給し、安定化させて消去し、細胞破壊の拡大を防ぎます。また、抗酸化物質は細胞表面に作用して細胞膜を安定化させます。
従って、論理上、アトピー性皮膚炎の症状発現には、体内に抗酸化物質がどれくらい存在するかが重要な因子の1つであると考えられます。アトピー性皮膚炎の炎症の進行を抑制するために、抗酸化物質を補給することが重要であり、体内の酸化ストレスを軽減することがア卜ピー性皮膚炎の治療に有用な方法であると考えられます。
 
■アトピー性皮膚炎における各成分の作用

 
■主な必須脂肪酸

ガンマリノレン酸(GLA)
リノール酸(LA)
ドコサヘキサエン酸(DHA)
エイコサペンタエン酸(EPA)
必須脂肪酸(EFA)は細胞膜の構成成分であり、皮膚の健康を維持する重要な栄養素です。炎症により細胞が破壊されると、必須脂肪酸が抗炎症性工イコサノイドを合成し、また、前炎症性工イコサノイドの合成を抑制することにより(上図参照)、皮膚の炎症を抑制し、症状を軽減します。
必須脂肪酸にはガンマリノレン酸(GLA)、リノール酸(LA)、ドコサヘキサ工ン酸(DHA)と工イコサペンタ工ン酸(EPA)などがあります。
 

■主な抗酸化物質
ビタミンE
ウコンエキス(クルクミン)
緑茶エキス(ポリフェノール)
フリーラジ力ルは、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患における炎症を悪化させる要因のひとつです。抗酸化物質は、フリーラジ力ルを消去し、アレルギーによる皮膚の炎症を抑制し、症状を軽減します。また、ビタミンEには細胞膜を安定化する作用があり、ポリフ工ノールにはヒスタミン放出を抑制する作用があります。
抗酸化物質には、抗酸化作用の他に細胞膜の安定化作用もあるビタミンE、植物性抗酸化物質であるウコンエキス(クルクミン)、緑茶エキス(ポリフェノール)などがあります。
・・・クルクミン
様々な植物の中に異なる種類の有効な抗酸化物質が含まれていますが、もっとも有効な植物由来の抗酸化物質は、クルクミンとその分解産物であるクルクミノイドです。
クルクミンは、ショウガ科の多年草ウコンの根茎部に含まれています。香辛料夕-メリツクは、ウコンの根茎部を粉砕して粉末にしたものであり、西洋料理や東洋医学でも用いられています。クルクミンの抗酸化作用についでは、多数の報告があります。
・・・ ポリフェノール
緑茶は、強力な抗酸化物質であるポリフェノールを豊富に含んでいます。緑茶のポリフ工ノールは、肥満細胞からのヒスタミン放出を抑制する作用による抗アレルギ_効果や抗酸化物質の作用による抗炎症効果が報告されています。人ではア卜ピー性皮膚炎の治療における茶エキスの有用性が日本の臨床試験において実証されています。
 
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Chichibu Animal Clinic
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